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水上悟志「惑星のさみだれ」

「惑星のさみだれ」と書いて「ほしのさみだれ」と読む、日常SF漫画。

これがめちゃくちゃ良いんだ


以下だらだらと書いてありますので興味のない方はスルーして下さいね


samidare1.jpg


□あらすじ


主人公の雨宮夕日は、ある朝、言葉を喋るトカゲから世界を救う「12人の騎士」の一人として選ばれたことを告げられる。
最初は無関心な夕日だったが、「敵」である魔法使いアニムスが生み出した泥人形の襲撃を受けてしまう。
そのとき、守るべき「姫」である朝比奈さみだれに救われ、更に常人ならざるさみだれの気概に触れたことで彼女に忠誠を誓う。
ここにひとつの主従が成り、夕日の戦いが始まった。


by wikipedia



この設定のみでは、まるっきり中二病こじらせちゃったな、と


「エヴァンゲリオン」から始まる「セカイ系」というジャンルだと思えば大体間違っていないと思います


ただそれだけじゃ「惑星のさみだれ」おすすめする理由になっていません

いわゆるセカイ系なんてのは精神的に少しやんでる主人公が病んだまま終わりに向かっていく
もしくはどんどん壊れていくのが大半なんだけど「惑星のさみだれ」は主人公がドンドン男らしく
「ジャンプ体育会系」主人公のように逞しくなっていく正統派成長物語といっても良いです


セカイ系は時代の閉塞感から生まれた負の方向へ突き抜けた物語に対して
さみだれはマイナスからプラスへの心境変換を命題にしているように思われます




□違和感の挿入


小説、映画、漫画&etc....には「物語のセオリー」というものがある。

主人公は好きになった子のために世界を守る、とか
主人公の能力はどんどん強くなっていく、とか
敵対者にも理由がある、とか

さみだれに関しては基本部分はセオリー通りだけど、いたるところに「異物感」というか
少し奇妙な設定や行動、人物を挿入し読者に先の予想をつかせないようにしている

主人公の初期の行動も以下のような主人公に似つかわしくないものでした

・現れた敵に「戦わない」選択肢を選ぶ
・世界を救わず壊すことを目的とする
・無関係な人物であれば目的のため殺す事も仕方ないと考える


そういった意味で主人公はDEATH NOTEやCode Geassと同じような、反社会的人物だったのかもしれません

主人公は歪んでいる方が面白いというのは以前よりの持論です



その後主人公は成長し、言動には変化が見え始めますが、物語の構造としての「意外性」は保っています

それは「幻獣の騎士」という「指輪の騎士」よりも上位の騎士へと変化する部分でも
「セオリー」通りとはいかないところにも現れています
通常、主人公の強化のため、主人公の従者であるトカゲが「指輪の騎士」へと変化する
と誰でも考えてしまいますが、そういったところでも大きく裏切ってきます

その他の「指輪の騎士」への変化の過程もとても正統派とは思えないものになっています。



騎士たちは皆エキセントリックであり、作中でも

「どっか頭のねじがゆるんでる12人の騎士」と表されています

sami3.jpg


「12人の騎士のパートナー」はしゃべる動物で馬やカマキリや

カジキマグロ
です、異物感ありありです

sami5.jpg





□“明確”な謎の敵


戦うべき相手が最初から既に決まっている、目指すべき明確なゴールが決まっているところも
ラストの展開への期待感や想像を高める一つの要因になっている


敵の「魔法使いアニムス」について

未来にて生まれた神様みたいなものらしく、ここ以下はとても重要なことだとお思いますが
物語中の時代(現代)より先の未来は既に「ビスケットハンマー」という惑星破壊兵器(ピコピコハンマー)で
破壊されてしまい、その都度、12人の騎士と戦ってきたらしい

ということは今までの騎士は...?という謎も残ります

sami4.jpg

『未来で生まれ、時空をすりつぶしながら過去へと遡り、全ての原初まで収束する先進波』(4巻「魔法使いアニムス」の台詞)

つまり魔法使いは「遠い未来で神の力を持った人間として生まれ、段々と未来を潰しながら物語の現代までやってきた存在」
そして人間であるがゆえに欲求、目的があり
「宇宙の生まれた瞬間、宇宙が存在する前の場所、状態を見たい、全てを知りたい」ということなんだそうです。

物語のスケールはこのラスボスによって、未来や過去を含めたとてつもなく大きなものだということが示されています


ラスボスの正体が一部明かされることによって、新たな謎が吹き出すしくみというのは上手い


ちなみにアニマとアニムスにはこういう意味があるようです




□絵


絵は画像の通り、そう書き込みの多い部類ではなく、癖がありつつもシンプルでかわいらしくデフォルメされて
時々挟んでくる飲み会、ラーメン食べにいったり大学生活等のコメディ部分がシュールで笑えるんだけど
だからこそ、“死”や“終わり”を感じさせるシリアス部分に重くのしかかってくるのだと思います




□一番の魅力


ここまでのオススメポイントだけだと、ただ単に大きなスケールのご近所物語的にしか見られないかもしれません

けど実際は地球の運命をかけた戦い(笑)なわけですから人は死にます
仲間だろうと死なないわけがない、というかその点作者さんは一貫して厳しい
ただ、決して「いいやつ殺せば感動するんでしょ」という安直な作りではない


大事なことは死んだという事実ではなくて、亡くなった人の生き様と死に様その大事にしていた人や信念
それを受け継ぐ残された人たちがどうやって仲間や、好きな人の死を乗り越えるのか
それこそこの作品で一番心に響く部分であり、SFながらきちっと描かれている、この漫画で一番魅力のあるところ



現実も同じだと思う。残された人がどう乗り越えるか、ということは。



そういう意味で、6巻は素晴らしすぎた





そういった“死”の扱い以外にも“グッ”とくるシーンやエピソードはたくさんある
特に独特の「正義論」や「大人論」に関しては多くののキャラクターが論じている


sami2.jpg

「大人が笑うのは大人は楽しいぜって子供に羨ましがられるため」



アレ?2次元のくせにかっこいいね、こんな言葉の似合う大人になりたいね



正統派の作品でありながら、SF好きも満足を得られることだと思います
ワクワクできて笑えて泣ける「惑星のさみだれ」は超オススメです




読んでみれば、きっと面白い、私のように次巻が楽しみで仕方なくなるはずです




「Wikipedia 惑星のさみだれ」



※ちなみにこの記事は半年以上前に作成したので今は7巻まで出ています





了。

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